FFⅧやりなおし
今から約6年前、私がぴちぴちの18歳だった頃。私は大学受験合格のご褒美に、親にあるゲームソフトをおねだりし、買ってもらった。それがこのFFⅧだ。
当時の私はこのソフトの発売を心待ちにしていた。どのくらい心待ちにしていたかと言うと、大学受験の帰りにうっかりVジャンプブックス発行の最速攻略本を買い、ソフトをプレイするための予習をしてしまうくらいだ。今考えても相当浮かれている。
そして、私はこのソフトを携え上京。一人暮らしの部屋でプレイを始めた…。
そして1ヶ月。
私の部屋にFFⅧはなかった。私はゲームボーイカラー(中古品)と魔界塔士Sa・Ga(中古品)を楽しく遊んでいた。そう、私はFFⅧを売って別のゲームを手に入れていたのだ。
え、クリア? してないよ? だって先に進めなくなったんだもん。
…あれから6年。私のゲームの腕前も相当上がった。今なら、あの日クリアできずに売り払ってしまったこのゲームも、案外さらりとクリアできるのではないだろうか。そんな思いに駆られ、先日のアキバ遠征の際、ゲームショップでFFⅧを手に入れてきたのだ。
今プレイしてみると、存外に楽勝ムードである。やはり敵はカードに変えて自分のレベルは一切上げないとか、魔法は必ず100個ドローするとかの基本をしっかりと身に着けているためだろうか。
しかし、いくらゲームの腕が上がろうと、「ヒロインがむかつく」のは、どうしようもないなあ、こりゃ。
いや、改めてやってみると、6年前にはネクラでいやなやつとしか思えなかった主人公が、急に我慢強い不幸な中間管理職に見えてきたりして。ほんと、このヒロインのこと、よくぶん殴らないよなあ。
総評としては、6年前よりは面白く感じました。や、6年前売っちゃってゴメンね。